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四畳半ジャズ(ボサ)のギターコード(1)

 四畳半フォークと言うジャンルが遥か昔はやりました。この言葉の意味は、四畳半に下宿している学生の生活感を歌にしたところから来ていたのでしょうが、もう一つの意味として生ギター1本で手軽に音楽が楽しめるという意味でもあたと思います。今回はこの「手軽に」というところにあえてスポットを当てて、ギターだけで簡単にジャズを楽しみたいという人のための記事です。

尚、今回は楽譜は一切出てきません。

今回の記事が約に立つ人

.ジャズはやっているんだけど、昔ギターも弾いたことがあり、ジャズの曲をコードを流して覚えてみたいという方。

.小野リサみたいにギター1本でボサノバを弾き語りしてみたいと思ってる方

.普段、ロックなどのほかのジャンルのギターを弾いてるけどたまにちょこっとジャズギターっぽいのもやってみたい方で譜面や理論が苦手という方。

.ジャズギター超初心者の方


ジャンル別に見るCmaj7コードフォーム

 さてまずはCmaj7コードですがこのコードをはじめてギターで弾いたときなんか「ジャズっぽいコードだ」なんて思ったことがあると思います。実際ジャズではCmaj7というコードは頻繁に出てくるわけですから当然です。そしてこのコードはアコースティックギターをはじめてやるときにおぼえたあのCコードからちょっと指をはずすだけで出来てしまいます。それがフォークに見るCmaj7コードです。

ex1フォークCmaj7


 このコードはかつてフォーク全盛時代にベッツィー&クリスの「白い色は恋人の色」でクリスがアルペジオで使っていたのを記憶してる人もいると思いますが、これは古い話でした。(笑)
 さてロックの方ではというとなんと言ってもバレーを使って転調しやすくしたパターンでex2のようなパターンが多く使われていると思います。

ex2ロックCmaj7



 ところが実際にジャズやボサノバをやっているギターリストの左手のフォームを見ていてもex1やex2のフォームを左手で使ってるのをほとんど見たことないのではないでしょうか。そうなんです。ジャズギターリストが使うCmaj7のフォームは全く違うんですね。それではジャズのフォームを見てみましょう。

 
ジャズで使うCmaj7のフォーム

ex3ジャズのCmaj7その1



  このコードは5弦にルートであるCを押さえ、さらにE(3rd)、B(M7)、D(9th)と押さえています。このようにテンションノートである9thが使われていることも特徴ですが、ex1はex2のフォームとの最大の違いはコードトーンの重複がないということです。ジャズコードの場合は基本的にロックのパワーコードのようにコードトーンの重複はないと思った方がいいでしょう。また3和音の構成音も省略されることも頻繁です。しかし今回はあまり理論的にうんぬんというのは出来るだけ避けたいと思います。以前、教育テレビで生ギター(フォーク系)の講座がありました。そのときの某巨匠(フォーク系)が指導していましたがゲストで小野リサが出たとき小野リサがボサノバを演奏した後某巨匠は「変わったコードを弾いてますね。」と聞いていました。それで小野リサは「子どものころからこういうのを使ってる」と言ってたように思いますが実はex3のジャズコードを使っていたのを覚えています。ところ変わればということでしょうね。

 ex4は6弦にルートが来る場合のパターンです。

ex4ジャズのCmaj7その2



まずはお手軽2−5−1のコード進行をまとめて覚える

  さて、ジャズの場合コードは組み合わせで覚えるのがわかりやすいです。その例を次に示します。

ex5 2−5−1の基本形 その1

Dm7


G7


C(Cmaj9


このコードを使って2−5−1のパターンの練習ができます。スムーズに動くようにしてください。

 Dm7−G7−C

また、2フレット上にずらせば次の2−5−1に対応できます。

 Em−A7−D

このフォームはすべてコードのルートが入っていますのでベースがない場合にも十分使えます。
このフォームはもちろんボサノバのギターコードとしても十分使えます。

 ex5のフォームはスライドさせれば最後のmaj7コードのルートがB〜Fまで対応します。さてF#からB♭まではは次のフォームが有功です。

ex6 2−5−1の基本形 その2

Am7


D7


G(Gmaj7)


 このフォームでスライドさせれば最後のmaj7コードのルートがF#〜Cまで対応します。

これで2つのフォームが覚えられたのですべてのキーの2−5−1がギターで出来るようになりました。

ドミナントコードの13thのテンションを入れる場合

ex5のフォームですがG7はこのような13thのテンションを入れることも可能です。



次回、マイナー2−5−1のお手軽フォーム、これも出来るようになればほとんどすべてのスタンダードジャズのコードは弾けます

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