超初心者救済ジャズ理論入門(4)

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コードからスケールへ

 今までコードについてのエッセンスをやりましたが、理論的に見てコードトーンの配置は自由度があります。例えばCmaj9は以前以下のように書きました
ex1.Cmaj9
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右のアルペジオのところは9thのDをオクターブ下げてこのように変えてもコードの感じは変わりません。

ex2.Cmaj9のアルペジオCDEGB
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ex2に13th(6th)のAをさらに追加してみます。

するとex3のようにCDEGABのアルペジオになります。

ex3.CDEGABのアルペジオ
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ここまでくるとコードというよりスケールと考えてもいいでしょう。コードのテンションノートは大概オクターブ下げるとスケールの構成音になるわけですね。このスケールは実はCメジャースケール(Cイオニアン)の音階に後一歩、すなわちFの音が入るかどうかの違いになりました。このスケールは名前はどうあれこの音階を使って作ったメロディーはCmaj9のコードにぴったりあいます。次の例を見てください。

ex4 Cmaj9(またはC69)アドリブライン例
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アドリブのメロディーがぴったりはまる場合はコードとスケールが概ねこのような関係になっています。ところでこのスケールをなんと呼ぶかですが、CIonian(Cイオニアン)と呼ぶ場合がありますがCイオニアンスケール自体にはFの音が入ってるのでFをアボイド(避ける)またはFを強調せずにという言い訳のような事をよく言っています。それではFを強調しては絶対だめかどうかとなるとこれもジャズのなかではそういうわけではなく結局は結果オーライの世界なんですね。参考にex5にさりげなくFを使った例を、そしてex6にFを強調した例を参考にしてみてください。聞いてみて判断してください。いずれにせよアボイドノートを使う場合は少し注意が必要かも知れません。(それでもまったく気にしないというのもありなのですが)

ex5.さりげなくFを使った例
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ex6.Fを強調して使った例
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度数→音名変換表はなんちゃってピアニスト(前)にあります。



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