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2−5−1アドリブ養成ギブス(2)

  
ジャズのアドリブを練習するときに良く「2−5(ツーファイブ)をやれ」と言われます。理論書を見れば2−5の意味が書かれていますが、その意味を知ったからと言って、それだけで何かできるようになるほど簡単な世界ではないことは誰もがわかっていることでもあります。なぜ2−5が実用的かというとジャズのスタンダード曲はほとんどのコード進行が2−5の組み合わせで構成されているため、極端に言えばすべてのキーの2−5に対してアドリブができるようになればスタンダードのどんな曲が来ても対応可能になります。この場合はバーチカルなアドリブということになりますがこれが出きることがジャズプレーヤーとして確実にワンステップ上がることになります。

今回のコンテンツは(MIDIの再生機能が必要です。)

 今回は2−5にさらに1に解決したコードを足した2−5−1というコード進行をすべてのキーでトレーニングできるマイナスワンです。そして、さらに各楽器のアドリブ例が聞けます。

2−5−1マイナー系

マイナスワンを聞く

コード進行(コンサートキー)  ソロの例 
ピアノ  ギター

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

マイナスワンを聞く

コード進行(B♭)   ソロの例 
トランペット  テナーサックス

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

マイナスワンを聞く

コード進行(E♭)   ソロの例 
アルトサックス

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

|A♭φ|D♭7#9 |G♭−  |G♭− |

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|C#φ|F#7#9 |B−   |B−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

|F#φ|B7#9  |E−   |E−   |

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Bφ  |E7#9  |A−   |A−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Eφ  |A7#9  |D−   |D−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Aφ  |D7#9  |G−   |G−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Dφ  |G7#9  |C−   |C−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Gφ  |C7#9  |F−   |F−   |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Cφ  |F7#9  |B♭−  |B♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|Fφ  |B♭7#9 |E♭−  |E♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|B♭φ|E♭7#9 |A♭−  |A♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

|E♭φ|A♭7#9 |D♭−  |D♭− |

使い方

 このマイナスワンの使い方ですが、とりあえずまずやってみてください。その結果、自分の苦手な2−5−1キーが良くわかると思います。次にマイナスワンをつかわずに苦手な2−5−1キーだけ練習してください。このときフレーズが浮かばなかったら(苦手なので浮かばなくて当然ですが)、得意なキーでの2−5−1を転調してみるとか、ここに上げてある各楽器の演奏例を参考にするのも手です。ある程度できるようになったら、またマイナスワンをつかって試してください。

メジャーとマイナーの両方が出きるようになると、ほとんどのジャズスタンダード曲でアドリブをすることが出きるはずです。


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